概要

半年くらい NAS (Synology DS119j) を使って分かったことのまとめ

背景

そもそも NAS を買ったのは安かったというのが一番の理由で 自動バックアップ環境が構築できればそれで充分だと思っていたのですが 想像していなかった便利な機能、不便な機能があったのでまとめてみました。

便利だった機能

• DLNAサーバー (音楽)

アンプ (Denon PMA-150H) から NAS 内の音楽ファイルを直接再生できるのがとても便利でした。 最近のアンプの操作は電源ON/OFFも含めて全てスマホアプリでできてしまうのでアンプが凄いだけかもしれません。

• バックグラウンドコピー(自動バックアップ)

バックアップのことを考えなくてもバックアップが完了しているというのはそれだけで便利なのですが、 スマホでダウンロードしたファイルをPCからアクセスできるというのが想像以上に便利でした。

自動バックアップがなければ、PCで使いたいファイルをスマホでダウンロードした場合コピーする手間が発生します。 ここで自動バックアップがあれば、PCで使いたいファイルはNASにコピーされているのでコピーする手間がなくなります。

• USB-HDD 共有

手持ちの USB-HDD を NAS に繋ぐと、自動的に共有フォルダとして追加してくれるのが便利でした。 ACアダプター必須の 3.5" USB-HDD を繋ぐのが面倒と感じることが度々あったので NAS に繋ぎっぱなしにして(遅いけど)すぐ使えるというのは個人的に価値を感じています。

もちろん全て NAS に一本化できれば USB-HDD は無くせるのですが、 我が家で有線・無線とも 10Gbps クラスの通信ができるようになるにはまだ少しかかりそうです。

不便を感じた機能

• Synology 純正スマホアプリ全般 (DS Audio, DS Video, DS Photo, Note Station)

全般的にバギーだったりレスポンスがやたら遅かったり、分かってて使うなら悪くないけど他人には勧めたくない印象でした。

DS Audio

USB-DAC 経由で NAS 内に保存した音楽ファイルを(スマホをリモコンとして)再生できるので便利なのですがレスポンスが遅く、 DLNAクライアント機能搭載のアンプなどからアクセスする場合に比べてストレスを感じました。

DS Video

NASがトランスコード対応ならまだ使えるのかもしれませんが、 例えばWebからダウンロードしてきたファイルを保存しておけばサッと再生できるというものではないので、 個人的には使い物にならないと感じました。

DS Photo

最廉価機だからというのが一番だと思うのですがレスポンスが悪く感じました。 HDDではなくSSDにしてランダムアクセスを稼げばマシになるかもしれませんが、 個人的には使い物にならないと感じました。

Note Station

PC用のクライアントにおいてアカウントの認証が切れてメモのコンフリクトを起こしたり、 スマホアプリのカーソルバグにストレスを感じたりしました。まあ、使えるんですが。

そのほか

NAS が壊れたら直ぐに買いなおすだろうと思うくらいには価値を感じていますし、 またセットアップするなら HDD ではなく(ランダムアクセスの速い) SSD を積もうと思います。 でも本体は(私には)廉価機で十分でした。音楽再生も自動バックアップも満足していますし、 画像・動画はほぼほぼメインPCからしかアクセスしないので NAS に保存する必要性がないことが分かりましたので。